父へ。『あなたは私たちを想ってくれていましたか?』


f:id:taka_to_ao:20211023122903j:imageこんにちわ、こんばんわ、あおいゆきです。

 

今回は父のことについて。

 

私は父がいない環境で育ちました。

 

私たち兄弟は、東京で生まれた。私が3歳の時に両親が離婚し、母と兄と私の3人は母の里に帰省した。

 

おぼろげにだが、私は小さい時の記憶があった。

私たち親子は駅のホームで電車を待っていた。

ホームに電車が到着すると、母は私たち兄弟の手を引いて電車に乗り込んだ。

電車の窓から外を見ると、3人の大人の男の人がホームに立ってこちらに視線を向けていた。スーツを着た、大柄な男の人達。真ん中は父だった。

 

そんな記憶の話を、私は母に話したことがあった。

そんなに小さい時の記憶があるのかと、母は驚いていた。

当時の私は3歳。それは私が見た父の最後の姿だったと母は教えてくれた。

 

 

あの時の記憶はたびたび思い出す。

 

 

私にはあの時の駅のホームでの父の姿の他に、父と過ごした記憶がいっさいなかった。

 

子供の頃、他の家にはお父さんがいて、でも自分の家にはいない。でも、だからといって寂しいだとか、いて欲しかったと思ったこともこれまで一度もなかった。

 

ただ、大人の男の人との関わり方がわからなかったのは事実だ。

高校までの学生生活も、男の先生は苦手だった。社会人になってからも、年が離れた男の人との接し方にもずいぶんてこずった。

 

 

父と離れて、あれから30年以上・・離れて暮らしてはいますが私にも息子がいます。

 

 

いつも想ってはいても、自分の都合で、会いたいからという理由で会っても良いのだろうか。会うに相応しい自分になっていけているのだろうか、、どういう関わり方が良いのだろうか、、それともずっと会わずにいた方がいいのだろうか、、そんなことをウジウジ考えてばかりの日々。

 

 

そんな時、父のことを思い出すのだ。

 

 

『あなたは私たちを想ってくれていましたか・・?

あの時、駅のホームで私たちを見送る時、どんな想いでいましたか・・?

会いたかったですか?それとも自分のことで精一杯でしたか・・?』

 

 

この問いは、息子から私に対して突きつけられる問いにも感じました。

 

 

何が正解かはわからない。ただ想いは伝えなければいけないと思った。

 

 

・・『あなたは私たちのことを想ってくれていましたか・・?』

 

『もちろんだよ。。 いつもいつも。 忘れることなんてない。これからもずっと。』

 

これがあの子に対しての私の想いの答え。

想いを形にするには、どうしたらいいか。私にできることは何か。成すべきこと、それを考えて過ごしていこうと思いますよ。